myherbs’s diary

気軽に楽しんでいただけるハーブや薬膳を紹介していきます。

「しあわせは食べて寝て待て」第一話から四話食材〜薬膳のすすめ

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NHKで火曜日夜に放送が始まった「しあわせは食べて寝て待て」全9話

一生付き合わなくてはならない病気、膠原病を患った主人公が薬膳に出会うことで今の自分を受け入れて、日々が前向きな気持ちになっていくというお話です。

主人公は医師から症状が落ち着いているから普通に生活できると言われていますが、体調が悪くて生活に支障が出ることが度々あります。

気持ちが落ちると身体が痛んで、身体が辛いと気持ちが落ちる。心と身体がつながっていることを身をもって感じている主人公です。

漢方では、心と身体は一体で相互に働き合うものであるとされ、「心身一如」という言葉があります。

 

 

第一話

頭痛に大根:

頭に上った熱を冷まし、気の巡りを良くしてリラックスすることで頭痛を改善。

大根は涼性で、気の巡りをよくして、消火を促し胃の不調に効果的。喉の不快感、咳、黄色い痰などに効果的で、風邪予防にも。

喉の症状に杏仁:

咳を止め、喉を潤す。

風邪症状に良いスープ:

鶏団子&きのこ&キャベツのスープは胃腸に優しく、体を温め、免疫力を高める。

第二話

蒸したさつまいも&ミルク紅茶:

さつまいもの自然な甘みは気持ちをほぐす。気を補うので、気疲れや食欲不振、虚弱体質改善に役立つ食材。

紅茶は体を温め、心の不調を和ませる。牛乳は、元気不足、虚弱体質の方に良い食材。

ジャスミンティー&チンピ:

ジャスミン茶はベースが緑茶、体の熱を冷まし消化を促し、気の巡りをよくして、精神が安定。陳皮も気の巡りを良くして、胃腸を整え、ストレスに良い食材。

気の巡り?:

気とは元気の源、生きる力、生命エネルギー。

気の巡りが悪いことを気滞といい、ストレスなどから心と身体が緊張し、気が滞っている状態。イライラや落ち込み、ため息が多かったり、お腹や胸が張ったりする。

気て何?気持ちいい、気をつける、気が強い、気が弱い、気力があるなど使っているけど、気の概念は難しい。

春に良い食材:

甘味は消化吸収の働きをよくする(キャベツ、たけのこ、にんじん、ゆりね、アスパラガス、豆、米、カブなど)

苦味は余分な熱をとり解毒を助ける(春菊、ミツバ、菜の花、パセリ、菊花、ミントなど)

胃腸の働きが弱くなりがちなので、生ものや冷たいものは控え、温かいものを。旬の野菜をとることで自然と甘味や苦味を取り入れることができます。

梅雨に良い食材:

水を巡らせる(小豆、そら豆、とうもろこし、とうもろこしのヒゲ、もやし、ハトムギなど)

気持ちのモヤモヤに気を巡らせる(ミョウガ、バジル、シソ、チンピ、ジャスミンなど)

身体が重だるく胃腸が悪くなりやすいので、余分な水分を出し、胃腸の働きを整えるものを。天候不順から憂鬱になりやすい気持ちをリラックスさせるものを。冷えにも注意。

 

すき焼きの後のパイナップル:

食べ過ぎによる消化不良、下痢、便秘に。気を補い疲労回復効果、水の巡りをよくするので、むくみや二日酔いに。

第三話

お粥:

粥有十利(しゅうゆうじり)

お粥には10の功徳があるという意味です。

一、体の色艶が良くなる

二、体力、気力がアップ

三、寿命をのばす

四、食べ過ぎとならず体に負担がかからない

五、言葉が清く爽やかになる

六、前に食べたものが残らず胸焼けしない

七、風邪予防

八、消化が良く栄養となる

九、喉の渇きを止める

十、便通が良くなる

温泉:

夏に冷房で冷えすぎると、冬の不調にも繋がります。冷えは胃腸の働きを弱めます。温泉で温まり、木のいい香り(フィトンチット)は気の巡りを良くしてリラックスできます。

カボチャ:

夏が旬のかぼちゃは、体を温め、気を補う。夏の冷えやだるさ、食欲不振におすすめ食材。

キュウリ:

体にこもった熱をとり、ほてりや喉の渇き、暑気あたりの予防に。水分代謝を良くしてむくみを改善する食材。

カレー:

ターメリック(ウコン)は気と血の巡りをよくする。血行をよくする。

パクチーコリアンダー)は気と水の巡りを良くする。体を温め胃腸の調子を整える。

とうがらしは血の巡りを良くする。温める作用が強く、胃腸の冷え、関節痛などに。

第四話

秋はパワー不足になりがち:

暑さと湿気と冷たいものの食べ過ぎにより脾に負担がかかると、食べても栄養がうまく吸収されずにパワー不足に。

脾とは?漢方で体の様々な機能を系統的に捉えた五臓のうちの一つ。胃腸の働きを含めたもっと広い範囲の働きがある。食べ物の消化や吸収、吸収した栄養を全身に届ける働き。老廃物を排出、血流、内臓の位置をキープする。

脾の働きを助ける食材:

ぞば、かぼちゃ、れんこん、さつまいも、まいたけ、とり肉

他に、キャベツ、トマト、山の芋、もち米、玄米、えだ豆、黒豆、小豆、里芋、バナナ、りんご、しいたけ、サケ、タコ、羊肉、豚肉、牛肉などたくさんの食材がある

栗まんじゅう:

クリは、脾と腎の働きを良くするので、疲れやすい人の体力回復、老化予防になる食材。

腎とは?漢方で考える五臓の一つ。成長、発育、生殖と深く関わり、精を貯蔵するところで、人が不足すると体の老化を感じる。体内の水分貯蔵と代謝も司る。

とろろ定食:

やまのいもは、脾肺腎を補い、疲労回復、老化防止、滋養強壮など、元気になりたい時に食べたい食材。

秋には白い食材がいい:

秋は空気が乾燥し、人間の体も同様に乾燥します。白い食材は体を潤すと考えられ、肺を強化して喉や肌の乾燥を防ぎ、腸の乾燥も防いで便秘を予防します。

豆腐、レンコン、ゆりね、白胡麻、白キクラゲ、ダイコン、やまのいも、杏仁豆腐など

重だるいそんな時は:

黒豆は、腎の働きを高め、滋養強壮、老化防止に役立ち疲労回復。血の巡り、水分代謝を良くしてむくみを改善し、重だるい体をスッキリさせる。

脾の働きを良くする食材と黒豆を合わせた温かいスープは、重だるく辛い体に優しくしみわたり、体も心も少しづつ回復することでしょう。

 

主人公は、生活に薬膳を上手に取り入れて、できない自分も認めて、少しづつ前向きに日々を丁寧に過ごしています。

私も食べること生活を丁寧に、心身ともに健やかに暮らせるように、自然とのバランスをとり、旬のものを取り入れ、無理せず自分のペースで。

 

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